言語学習の「非?」常識

正面からこの問題を考えましょう。様々な言語学習のコースやアプリは存在しますが、なかなかうまくいかない場合が多いですね。「話せるようになる」と約束されたはずなのにその学習法と長く付き合っても、数万円を費やしても、まだまだ言語能力に対する不満が残っていて、未だに万能薬を探している自分がいます。

Jiveworldが提案する方法はその万能薬になるでしょうか。そうなるかもしれません。しかし、我が社のアプリに大切なお金と時間を投入する前に、アプリの設計と目的について是非とももう少し読んでいただきたいと思います。外国語の勉強に真剣に取り組む熱意のある学習者に対して、我が社も真摯にサポート致します。

本物の「流暢さ」への道のり

歩み始める前に、まず到達地をはっきりさせておくといいですね。「流暢」になる道を歩むならば、まず「流暢とは何か」を定義しておかなければなりません。

私たちの定義はこれです:

『勉強するよりも、その言語をそのまま使用し続けた方が上達が早やければ』その人は既に「流暢」です。

この簡単な定義から入ると、「流暢である」=「完全にマスターした」という意味ではないことが分かります。「流暢である」=「努力しなくてもいい」という意味でもありません。今の自分と5歳の自分を比較してみると、もちろん今の方が母語の能力が高いわけですが、5歳の時も既に流暢に話していました。しかし子供は場合によっては言いたいことがうまく言えず、きちんと言えるよう親にサポートされる場合もあります。また、周りの大人の会話を全て理解しているわけではありません。しかし、家族と友達と時間を過ごしたりテレビを見たりすることで上達します。

もうひとつ言えることは、「流暢さ」まで導いてくれる教材は定義上最後の教材になります。なぜかといいうと、流暢になるとその言語を母語とする人と時間を過ごすだけで、明確な「勉強」をしなくても、どんどん言葉を吸収していけるからです。

流暢さの定義から導かれるJiveworldメソッドの位置付け

The sound of the voice... brings language, sets thoughts astir, and keeps us in the intellectual company of man
「人の声が…言葉を運んできてくれて、その言葉が思考回路を活性させ、人間の知性と付き合わせてくれます。」

Helen Keller

どのような勉強をすれば、本物の流暢さを手にいれることができるでしょう。勉強したい言語を巷で使いこなすためには、どんな能力が必要かを考えてみてください。

一般的には私達は「英語は話せますか」「スペイン語は話せますか」と聞きます。しかし、「話す力」だけに身を向くと、道を間違えることになります。最も重要なのは「聴解力」と「理解力」です。ヘレン・ケラー氏がいうように、コミュニケーション能力の鍵は「相手との有意義な絆」です。

「聴解力」が最も重要なスキルですが、ほとんどの外国語学習者は4つのスキルの中で聴解力を最後に身に着けます。ある程度話したり、読んだり、聴き取ったりすることができたとしても、電話でのやり取りはまだ無理な方が大勢います。電話口での質問はできるかもしれませんが、肝心の答えがわかりません。「音の壁」にぶつかります。

原因はなんでしょうか。まず挙げられるのは、単純に話すより聴く方が難しいということです。自ら話す場合は、選ぶ単語と話す速度を自分でコントロールできます。よく知っている単語だけを使えば、言い出すこともそこまで大変な作業ではありません。しかし、相手が発した音から意味合いを導き出す作業はもっと困難です。「話せるコンピューター」は1960年代にはすでに存在していましたが、バーチャルアシスタントのSiriは私たちの呼びかけに応じるまでは、更に50年かかりました。

聴解力がなかなか捗らないもう1つの原因としては、多くの初級者と中級者用の教材が、ネィテイブによる自然な会話とは別物のゆっくりとした音源を使っていることです。学習者のために意識して発声させた言葉は本物とは違います。簡単なキャッチボールと野球はそれぞれ別物ですので、キャッチボールだけを練習すれば、野球の全てをマスターわけではありません。そういうロジックです。

リアルワールドで使用されている外国語は複雑な生き物のようで、使用される言い回しも「学習者用英語」より遥かに豊富です。

そのリアルワールドで使用されている外国語を身につける手助けこそが、Jiveworldの存在意義です。

音の壁を打ち破るためには...

(第二言語を習得させるための)最善な学習法は安心できる環境で「理解可能な入力」を提供する方法だ... — スティーヴン・クラッシェン博士、「第二言語を習得するための原則と実践」

Stephen D. Krashen, Principles and Practice in Second Language Acquisition

スティーヴン・クラッシェン博士やトレイシー・テレル博士を含む研究者は、1980年代から、「言語学習を考える場合、意識的な学習と無意識な習得を仕分けること」、「多聴多読が文法を勉強するより効果的であること」、「アウトプットよりもインプットを重視すること」などのテーマについて豊富な研究文献を積み重ねてきました。クラッシェン氏は「外国語を話す能力は言語習得の結果であって、その原因ではない」と明言しています。

学習する時の感情も言語習得に影響を与えます。社交的な場で流暢に対応できないとストレスが溜まり、言語習得の妨げとなります。リラックスした雰囲気の教室または独学できる環境があれば、その障害を取り除くことができます。

Jiveworldメソッドが提供するのはまさにスティーヴン・クラッシェン博士が処方する薬です。つまり「ローストレス環境における理解可能な教材(理解可能な入力)」を用意しています。

Jiveworldメソッド

私たちのメソッドは「流暢に話す」手助けをしますが、その内容の全てが下記の原理に基づいています。

  1. 学習者用に作られた簡略化された教材ではなく、元々母語話者のために作られたコンテンツのみを採用すること。
  2. 目で文字を読むよりも、耳を働かせること。
  3. 幅広い「理解語彙」(passive vocabulary - 自分から思い出したり、使えたりすることができないとしても、出会ったら理解できる単語)を構築すること。「理解語彙」が強靱であるとそこから「活動語彙」(active vocabulary - 自分から使える単語)が自然に生み出されます。
  4. 自然の集中力を生かすこと。脳の学習する仕組みを理解した上で、その仕組みと合致した学習法を構築します。

話すこと・読むこと・書くことに重点を置きません。文法と文型にもフォーカスしません。それより、様々な訛りと方言が自然な速度で話されることに耳が慣れることに重点を置きます。Jiveworldメソッドを使うと、日常生活の中で使える豊富な語彙力と表現力が身につきます。

Jiveworldメソッドを卒業するとネィテイブ・スピーカーとの会話の輪に入り、そのやりとりに集中したり参加したりすることが可能になるでしょう。

道を迷わないギリギリのところで学習を加速

Jiveworldメソッドは集中力と勢いを失うことなく聴解力を向上させるように設計されています。

他のアプリは難しい教材を勉強する際、書き起こし原稿や翻訳原稿への依存度が高くなっています。Jiveworldも書き起こし原稿や訳文を用意していますが、あくまでも「緊急用の安全網」として位置付けていて、中心的な学習ツールとして考えていません。あまり書き起こし原稿や翻訳原稿に依存し過ぎると、聴き取りの練習が読み取りの練習になってしまい、肝心な「流暢さ」を手に入れることができないからです。

ただ逆に、補助が全くなければネイティブスピーカーについていくのが難し過ぎて、何を言っているのかが分かりません。ところどころ知っている単語が聞こえてきますが、話の波に乗り続けることが難しく感じます。そしてサーフィンと同じように、一旦「サーフボード」から落ちたら、もう一度乗るのはひと苦労です。

そこで、Jiveworldはアプリの中で話の流れを掴み続けるための補助機能をいくつか用意しました。それらを使うことで話が「理解できるギリギリの領域」に居続けることができます。分からなくなってしまう手前のこのゾーンには、高速かつ持続的な学習ができます。

部分的な非表示

我が社のアプリでコンテンツを聴く場合、多くの単語が塗り潰されていて表示されません。そこで、表示したい単語の種類を選択することができます。

  • 役立つ語彙が入ったフレーズ (アプリの中で「語彙」を選択してください)— 上級な単語または言い回し (或いは初級・中級の単語で、文脈の中での意味がよく使われるの意味と異なる場合)
  • なかなか聴き取れないフレーズ (アプリの中で「トリッキー」を選択してください) 。ここで分類された言い回しは早口などを理由にネイティブではない聴き手にとって、比較的に拾いにくくなっているものです。あまり知られていない個人名や場所の名前もここに分類されています。
  • 標準的なルールに従っていないフレーズ (アプリの中で「非標準」を選択してください) — 話している人が間違ったことを言った場合を含めて、標準的な言い回しからかけ離れた発言です。私たちが提供するコンテンツは、原稿を読み上げたものではなく、考えながら話しているものなので、ネィテイブでも言葉の選び方や使い方を間違えたりする場合があります。

上記のカテゴリーから、自動的に表示されるカテゴリーを選ぶことができます。

また、全てのオプションを隠して、下線が引かれてある単語(フレーズ)を指でタップすることで、表示したい箇所を1つずつ表示するやり方もあります。

話の流れについてのヒント

お話は必ずしも出発点から寄り道せず一直線に到着点まで進むわけではありません。重要な展開が分からない場合、全体像がないまま進むことになりますので、聞こえてくる単語を整理することがどんどん難しくなってきて、最終的には完全に理解ができなくなります。

流れが分からなくなる状態を防ぐために、ストーリーのセクション毎に「道しるべ」となるヒントを表示させることができます。

上記の機能と同様、「ヒントを自動的に出す」または「非表示にしておいて必要な時にだけタップして表示させる」という2つの選択が用意されています。

ヒントの隣には矢印のアイコンがありますが、それを押すと再生される箇所が各セクションの最初の行まで戻ることができますので、ナビゲーションも便利です。

スピード調整

Jiveworldのコンテンツは全てが自然な外国語になっており、ネイティブ・スピーカーが自然な速度で話しています。しかし、速すぎると感じるなら話すスピードを段階的に落とすことも可能です。元のスピードの50%まで遅い速度に設定できます。

そこでご理解いただきたいのは、「不自然かつゆっくりとした、学習者のための発言」と「スピード調整機能でスローダウンさせた自然な発言」は別物だということです。発言が学習者のために意図的に作り変えられたものではなく自然なネイティブ発言ならば、スピード調整したものを聴いても聴解力が向上します。

もちろん、最終的な目的はフルスピードで聴くことですが、Jiveworldのサポートがあればその目標に向かって、少しずつ前進することができます。

2段階に分けられた聴き取りサイクル

いい物語の魅力を活かしたい場合、学習のためにそれを小さい「箱」に詰め込まない方がうまくいきます。ですから、Jiveworldはラジオ番組の全編を収録しています。各ストーリーが章に分けられています。各章を少なくとも2回聴きます。

1回目の再生は新しい単語などの学習や聴解力の向上が主な目的です。Jiveworldのアプリの「語彙」「ヒント」「速度調整」などの補助機能を使いこなせば、内容を完全に理解したまま進むことができます。

2回目の再生は流暢性に主眼を置きます。補助機能が全てOFFの状態から始めますが、まだ確認が足らないと思う場合、ワンタップで機能をつけ直すことができます。学習した内容を脳に焼き付けるためには、少なくとも1回は補助機能のない状態で聴くのをお勧めします。補助なしでネイティブのように聴くのが快適ですし、最初の学習段階と同じような集中も必要ありません。

自転車のツーリングで坂を上り下りするようなものです。学習の段階は上り坂を登ることだと考えてください。音を注意深く聴いて、知らない単語を確認するとき、エネルギーが必要です。すでに学習した内容をもう一度聴くのは、ペダルを漕ぐ必要はなく同じ山を楽々下ってくるようなものです。

より効率よく、ストイックな努力をせずに必要な言語能力を身につけることができます。コンテンツを聴くことがもっと楽しくなりますし、集中力を維持することもできるでしょう。

... 更なる機能

Jiveworldのアプリを使うと、ゴールを設定したり進捗を管理していくことも簡単です。新しい単語は「語彙帳」で復習できます。ストーリーの付属メモで、ストーリーの内容と関係する文化や言葉についての追加説明を読めば、理解が更に深くなります。

「流暢に話す人」へ

アプリを使っていくと、知らないうちに聴き取りが楽になってきます。適切なスピード調整は自然な速度に近づけていくでしょうし、ヒントや「トリッキー」を隠したまま聴き取れるようになっていくと、調べる単語の量も減ります。

最終的には、Jiveworldのアプリを含めて、どの言語学習アプリも必要ではなくなってきます。ネイティブスピーカーとの交流が可能になってくるでしょうし、そのやりとりの中でこれといった学習法を使うことなく自然に言語能力が伸びていきます。そうなれば、Jiveworldが提供していきたい「流暢さ」を掴んだことになります。

試してみてください。我が社の商品を使って「流暢さ」への旅を歩んだ方からの声をお待ちしております。言葉の学習が成功することは貴重なことです。あなたの人生が変わります。その言葉を通して知り合った相手の人生も変わるでしょう。

皆さまの「言語の旅」の手助けができることを光栄に思います。

良い旅を!

Daniel, Joseph, and the Jiveworld Team